矢作川カヌーコース完成
旭 池島公園前200m造成 2026.3.6
豊田市カヌー協会の会長で、アジア大会組織委員会のカヌースラローム競技担当・本田泉さん(62・五ケ丘・右)と、豊田市議で愛知県カヌー協会副会長の杉浦健史さん(50)に新コースを案内してもらった。
今秋9月〜10月に愛知県で開催されるアジア競技大会・アジアパラ競技大会に向けて、豊田市旭地区池島町の矢作川に本格的なカヌースラロームコースが完成した。こけら落としの大会は日本カヌー連盟が4月10日〜12日に開催する「カヌースラロームジャパンカップ第1戦」だ。
新たに「矢作川カヌースラロームコース」が造られた場所は、百月(どうづき)ダム下の岩倉橋から300mほど下流。閉鎖された池島公園跡地の前だ。わかしゃち国体で造成され2011年まで全国大会で使われた従来のカヌースラロームコースよりも数百メートル上流になる。
この場所はすぐ上流に「矢作第二発電所」が有るため、中部電力の協力を得て、発電放流によってコース内の水量を増減調整できる。ダム湖に貯まった水の珍しい運用事例だ。
新たに造られたコースは全長約220m。もともとこの場所の流れは右岸側へ寄っていたが、造成では流路を中央に持ってきた。コース内には10対の水制障害が設置されており、これらは全て現場の岩や石で造ったものだ。写真では水深が浅く見えるが、大会は発電放流によって水量を増やして行われる。
4月開催のジャパンカップは、アジア大会へ出場する日本代表選手の選考会も兼ねており、地元豊田のスター選手・羽根田卓也さんも出場する予定だ。また、国際カヌー連盟のポイントを獲得できる大会も兼ねて行われるため、オリンピック出場をねらうアジア各国の有力選手も出場するはず。レベルの高い大会になりそうだ。
集まってくる選手とチームスタッフは海外勢約90人と、国内勢約140人の予定。さらに審判やボランティア約100人と、観客が1日平均の300人ほど集まりそうだという。
大会の種目は、①カヤックシングル、②カナディアンシングル、③カヤッククロスの3種目。それぞれに男女がある。観戦者として注目したいのは新種目のカヤッククロスだ。スラローム競技は基本的に一人で漕いでタイムを競うが、カヤッククロス種目では4人が飛び込み台の上から同時にスタートし、競り合いながら下っていくので素人目にも解りやすくて楽しめそうだ。
4月の大会は入場無料で観戦できる(9月アジア大会は有料)ので、ぜひとも今から予定を空けて観戦に行こう。大会の日程は次の通りだ(いずれも4月)。
▼事前練習 4日〜6日
▼公式練習 8日〜9日
▼開会式 10日
▼スラローム 11日
▼カヤッククロス 12日
4月の大会開催後、9月のアジア大会までに心配なのが洪水だ。河川内のコースなのでこればかりはどうしようもない。また、これだけのコースを大会後に壊して元に戻してしまうのは勿体ないとも感じる。管理を続けていくのは難しいが、なんとか上手く活用していけないだろうか。 【新見克也】