カウンター

豊田・みよしのニュースなら矢作新報 毎週金曜日発行 月額1,500円(税別・送料込)  お申込はこちらから LinkIcon   印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

 

空き家片づけ大作戦

豊田市旭地区万根町で地域住民やボランティアら  2025.12.19

大きな家財道具も人海戦術であっという間に運び出された。

 
 豊田市旭地区の万根町で先月22日、「空き家片付け大作戦」が行われ、地域住民や地域外のボランティアなど25名が参加した。主催は敷島自治区の定住促進部。とよた山里応援隊の集落活動ボランティアからも移住や中山間地域に関心のある10名が参加した。
 
 過疎化が進む山村地域で都市部からの移住定住を促進するには「空き家の活用」が切り札になるが、空き家はあってもなかなか進まないのが現状。大きな理由に「仏壇や位牌が残っているから」や、「多くの家財道具が残っているから」がある。「空き家片付け大作戦」が企画されるのはそのためだ。
 
 参加者たちは空き家からものを運び出して分別する作業を手分けして行い、大きな家具もあっという間に運び出されていた。お昼にはしきしまの家のおにぎりが振る舞われ、作業後には運び出したものの中から参加者が希望のものをオークション形式で持ち帰ることもできた。
 
 空き家所有者の小林静治さんは、「家族だけで片付けするのは本当に大変で、今回のようなボランティアの応援は本当にありがたいです」と感謝。市内から参加した濱元孝さんは、「子育てがひと段落して時間ができたのがきっかけで初めて参加しました。自然豊かな地域が好きなので、観光で訪れるだけでなく何かお役にたてれば嬉しいです」と話していた。
 
 定住促進部長の杉野賢治さんは自身も移住者。「空き家に入る人には、地域にこれまで受け継がれてきた風土を大切に、地域に根付いて暮らしてほしいと思っています」と語っていた。  【地域記者 戸田育代】