天野勝美さん黄綬褒章記念祝賀会に190名
新刊本『暮らしが豊かになる庭づくり』発表も 2026.3.6
久子夫人とともに壇上へ上がり、お礼のあいさつをする天野勝美さん。最後は久子さんへ長年の感謝の気持ちを語った。
造園師として厚生労働省の「現代の名工」に選ばれ、昨年秋には黄綬褒章(造園工・卓越技能)を受章した天野勝美さん(73・㈱豊田ガーデン代表)を祝う受章記念祝賀会が先月28日、名鉄トヨタホテルで盛大に開かれた。発起人は豊田商工会議所の杉𠩤功一会頭を代表として造園業界や政財界の仲間が務め、190名が集まった。
天野さんは東京農業大学造園科を卒業して家業の㈱豊田ガーデンに入社。豊田市公園緑地協会の理事、豊田緑地建設組合の組合長、愛知県造園建設業協会の副会長、愛知園芸商組合の理事長など園芸業界の要職を歴任したほか、豊田市教育委員会や地元まちづくり組織の役員を務めるなど、公私にわたり業界と地域社会の発展に尽力してきた。
来賓あいさつに立った太田市長は、教育委員会での天野さんが「個」の積み重ねとして児童、生徒という言葉を使っていることに触れて、「雨や風、光や土などが複雑に絡み合う自然環境のなか、植物はそれぞれにとって最適な環境で最高の育ち方をしています。天野さんはそれを熟知し、一本一本の草花に目を向け、心を掛けている。これからも子どもたちが生き生きと自分の立ち位置をまっとうできるよう助けてほしい」と話していた。
近年は猛暑や乾燥の影響で庭づくりの人気が低迷し、また高気密住宅と庭が別の空間として扱われるようになってきた。だからこそ天野さんは「つなぐ庭」をテーマに庭づくりを提案していきたいと言う。手入れを続けて美しい庭を未来へつなぎ、人と人をつなぐコミュニケーションの場を創っていきたいそうだ。
謝辞の最後に天野さんは、久子夫人へ「あなたなしで今の自分はない。長年支えていただきありがとうございました」と頭と下げ、暖かい拍手に包まれた。
天野さんの新刊『暮らしが豊かになる庭づくり─花遊庭のガーデンスタイルBOOK─』は記念品として来賓へ贈られた。山と渓谷社から2200円で販売されている。 【新見智恵美】